『妙なる技の乙女たち』〜宇宙へ行く時代が来ても働く女性はたぶん大変
2008年06月22日 (日) | 編集 |

「世界全部が間違っていて一人だけが正しいなんてこと、あるわけがないと思っていたがな。あんたは例外らしい」
「認める?」
「わからない。でも二人が正しいと思ったなら、正しさは倍だ」


妙なる技の乙女たち妙なる技の乙女たち
(2008/02)
小川 一水

商品詳細を見る

SF小説の旗手・小川一水の短編集。
宇宙へと続く軌道エレベーターを中心に栄えた東南アジアのリンガ島で働く日本人(なぜか)女性たちが主人公です。
でも彼女たちは別に厳しい訓練を受けた宇宙飛行士などではなく、『宇宙』に携わる様々な事業に何らかの形で関わっているというだけの、普通の、働く女性ばかりです。
携帯食器などの工業デザイン会社に勤めるデザイナーや、宇宙で働く作業者達の子供を預かる保育士や、ちょっと風変わりなところだとアーティストや船のキャプテンなど。
しかし意外なほど今の働く女性と悩みは一緒です。
やる気のない上司に憤ったり、女性だからと軽んじられ嫌がらせをされたり。
人々が宇宙で働く時代になっても確かにこういうことは変わらないのかなあと思うと、ちょっと溜息が出ちゃったり。
でも人間は変わらなくても、世界は変わっていく。人々は宇宙へ出て行き、女性もそこで活躍できる時代が来る。
そういう日が早く来ればいいな、と素直に思いました。
 『高校デビュー』〜青春って素晴らしい!
2008年06月20日 (金) | 編集 |

「晴菜ちゃんのどこが好きなの?」
「あの人いっつもこっちが弱ってる時、薄着で走ってくるじゃん。そういうとこかな」


高校デビュー 1 (1) (マーガレットコミックス)高校デビュー 1 (1) (マーガレットコミックス)
(2004/03/25)
河原 和音

商品詳細を見る

超久しぶりに読んだ恋愛漫画。というか青春漫画。
いやー面白いです!!
中学校では部活に燃えた晴菜は恋愛漫画も大好きで、高校に入ったらカレシを作って素敵な恋をしようと決めていた。
ところがどう努力してもモテず、偶然出会った「男のツボをよく知っている」けど女とか付き合うとか大嫌いなヨウにコーチを頼んで……というお話。
ともかく晴菜がいいのです。
頑張り屋で明るくてへこたれなくて、そしてとても男らしい(笑)。
いや女の子らしいところもたくさんあるんですけど、実際のところ、この漫画で一番男らしいかも。
ヨウも「時々俺カノジョじゃなくてカレシ作ったような気になる」とか言っちゃうくらい(笑)。
本当に前向きで、ヨウのことが大好きで、「ヨウと付き合ってすごい幸せになったからヨウにも同じくらい幸せ感じて欲しい!」とありとあらゆる努力を惜しまないのです。
そんなわけでモテすぎて中学で恋愛にロクな思い出がなかったヨウもいまや晴菜にメロメロですよ。

晴菜の前向きさや一途さに涙したり、あまりのかっこよさ男らしさに思わず笑ったり、本当にオススメの漫画ですよ!(ていっても私もまだ7巻までしか読んでませんが(笑))

君に届け 1 (1) (マーガレットコミックス)君に届け 1 (1) (マーガレットコミックス)
(2006/05/25)
椎名 軽穂

商品詳細を見る

『君に届け』は恋愛より友情メイン。最初の2巻は泣く。
 『ウォッチメイカー』〜このミス1位ではあるものの
2008年06月06日 (金) | 編集 |

「ふと思ったんです。人生は思いもよらなかった場所に人を連れて行くものだなって」


ウォッチメイカーウォッチメイカー
(2007/10)
ジェフリー・ディーヴァー

商品詳細を見る

『ボーン・コレクターズ』の探偵リンカーン・ライムシリーズ最新作。
昨年の「このミス海外編」第1位を取ったということでワクワクしながら読みました。
2つの殺人事件現場に置時計を残した残虐な犯人『ウォッチメイカー』を追うライムたち。
今回は尋問の専門家の女性も登場したり、色々転機もあります。
が、肝心の犯人であるウォッチメイカーはなぜだか最初の2件以降失敗してばかり。
ライムが優秀で済ますにはなんだかなあ、と思っていたらば、実は犯人の真の目的は……と、いう展開で、そのうえその真の目的を達成させたと犯人に思わせる、などどこかで見た展開。
というか、前の『魔術師』と同じパターンじゃないの??
なんかガッカリです。
ウォッチメイカーにはもう少し鮮やかな事件を期待してたのですが。
人間ドラマとしては読み応え十分なんですけどね。
ああ、なんだか今こういう科学捜査じゃなく、論理だけで犯人を追い詰める本格推理が無性に読みたいです……。