2008年08月09日 (土) | 編集 |
「いや、違うね。相性はいいんだよ、凄まじく」
小牧は断言した。
「だから『やれちゃう』んだ。極限まで、徹底的に、互いを信じ切って、そして全力を尽くした結果がこれだ」
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メディアが規制され、本を没収するメディア良化委員会から本を守るべく生まれた図書隊の活躍もこれにて幕です。
しかし冒頭で原発テロが起きたときは小説を間違えたかと(笑)。
テロがお手本にしたと思われる小説が槍玉にあげられるあたり、今でも少年犯罪が起きるたび「ホラー漫画を読んでた」とか本が責められちゃう日本ではいかにもありそうな話です。
ところがそれをメディア良化委員会は好機ととらえ、作家に本を書くことそのものを禁じようと画策し始めました。
事実上の「言論の自由」の剥奪です。
と、いうわけで図書隊はその作家を保護し委員会と戦う一方、世論が盛り上がっている今こそ検閲を廃するチャンスでもあると動き始めます。
まさしく革命。
作家の保護を命じられた堂上隊の活躍、そして恋心を自覚した主人公・郁と堂上の恋の行方など最終巻にふさわしい盛り上がりでしたね(恋愛パートはちとベタすぎる気もしますが(笑))。
ただ、「あれ?」と思ったのが事件から数年後を描いたエピローグ。
つか最後の2行が変。
郁が入隊した頃と変わらない難しい表情は、上官だからというわけではなく素だったことが付き合いだしてから分かるようになった。
……え? ここで「Fin」がついちゃうの?
どう読んだってこれって『場面の途中』の文章でしょ?
ここで切ったらすごくすごく据わりが悪いでしょ?
普通に続きがあると思ってページめくったら「後書き」で、一瞬真剣に落丁だと思いました。
まさかこんなに終わらせ方の下手な作家さんだったなんて……意外です。
「終わりよければ全てよし」という言葉がありますが、逆に終わりがいまいちだとそれで一気に点が下がっちゃうんですよね。
エピローグの前までは面白かったのに残念です。
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外伝は堂上&郁のベタなラブコメらしいのですが、私の大好きな手塚&柴崎の行方を知るためには読まねばなりますまい……(涙)。
2008年08月02日 (土) | 編集 |
疲れたと言ってはいけないよ。疲れたというのは、わたしはもう充分やったから次はあなたがやりなさい、と聞こえるからね。もしどうしても疲れたときは、少し休ませてと言うんだよ。休んだら、また自分でやりますと聞こえるからね。
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米澤穂信の学園ミステリ「古典部シリーズ」第3弾。
今度は学園祭と、そこで起きる奇妙な事件のお話です。
この学校は文化系の部活がとても充実しているというか、かなり好き勝手に学園生活をエンジョイしているようです。おかげで文化祭もとても楽しそう(笑)。
古典部も文集を出すことにしたのですが、ちょっとしたトラブルが起きて、それを解決すべく奔走する(主人公除く)部員たち。
そこへあちこちのクラブから物を盗んでメッセージを残していく奇妙な怪盗「十文字」が現れ……。
てなわけで、すごーくすごーく楽しい話でした。
私は図書館で借りたので表記ミスが残った初版を読んじゃって、ちょっと悩ましいところがありましたが、それを除けば文句なし。
血の出るミステリが苦手な方も楽しめる、オススメのミステリです。
ちなみに↑の台詞はしかし思うようにトラブルが解決せず悩む部長が思い出す、お婆さんに言われた言葉。
なんとなくドッキリしちゃいました。
でもやっぱり、「あー疲れた!」って言いたいこと、ありますよね……。
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