2008年04月18日 (金) | 編集 |
「変な人。わたしたちの周りの大人はみんな、汚いことをきれいな言葉にすり替えるのに。あなたは逆」
「逆じゃない。汚いことばかり考えてる。きれいな言葉を知らないだけだ」
私が顔を覗き込むと、葵が吹き出した。
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フィリップ・マーロウに憧れて私立探偵になったものの、舞い込む仕事はペット探しばかり―――そんな探偵、『ハードボイルド・エッグ』の最上俊平が帰ってきました!
ちょっとほろ苦い結末を迎えた前作から3年、マーロウに憧れる探偵はしかしペット探偵として名が売れつつあったりして、世の中とは思うようにいかないものです(笑)。
前作はお婆さんが助手で犬探しが仕事でしたが、今回はまるっきり反対で少女が助手で猫探しが仕事。
どちらもトラブルの匂いがぷんぷんします(笑)。
ただ、2匹のロシアンブルー(猫好きには垂涎の的ですね!)探しが舞い込んだ時点で2匹が同じ猫というのは予測がつきますし、ちょっと内容の割には話が長すぎるかなという気もしました。会話とかは面白いんですけどね。
相変わらずマーロウのごとき名台詞を考えては空ぶってばかりいる探偵ですが、上の台詞はバッチリ決まりました。
心から相手を思っているからこそ出る、誠意ある言葉です。
そして彼はペット探偵をしているわりに決して犬や猫が好きなわけではないのですが、それは普通にペットを飼う人の好き嫌いとは少し違って、ペットではなくそれぞれの犬や猫の人生(?)を尊重しているというか、やたら甘やかしたりしない、ある意味人間と同じように接している。これってすごいことだと思います。
しいて分類するならハードボイルド風味ハートフル・ミステリってところでしょうか。
興味をもたれた方はまず一作目からどうぞ。。
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