2008年06月22日 (日) | 編集 |
「世界全部が間違っていて一人だけが正しいなんてこと、あるわけがないと思っていたがな。あんたは例外らしい」
「認める?」
「わからない。でも二人が正しいと思ったなら、正しさは倍だ」
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SF小説の旗手・小川一水の短編集。
宇宙へと続く軌道エレベーターを中心に栄えた東南アジアのリンガ島で働く日本人(なぜか)女性たちが主人公です。
でも彼女たちは別に厳しい訓練を受けた宇宙飛行士などではなく、『宇宙』に携わる様々な事業に何らかの形で関わっているというだけの、普通の、働く女性ばかりです。
携帯食器などの工業デザイン会社に勤めるデザイナーや、宇宙で働く作業者達の子供を預かる保育士や、ちょっと風変わりなところだとアーティストや船のキャプテンなど。
しかし意外なほど今の働く女性と悩みは一緒です。
やる気のない上司に憤ったり、女性だからと軽んじられ嫌がらせをされたり。
人々が宇宙で働く時代になっても確かにこういうことは変わらないのかなあと思うと、ちょっと溜息が出ちゃったり。
でも人間は変わらなくても、世界は変わっていく。人々は宇宙へ出て行き、女性もそこで活躍できる時代が来る。
そういう日が早く来ればいいな、と素直に思いました。
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